ぼくの夏休み 2012年08月31日(Fri)
凛堂更新 お久しぶりです。最後に更新してから日記も含めて半年以上ぶりでした。わお。
でもその間に長らく借りてた空の軌跡もプレイしたし(面白かったー!)、キングの呪われた町も読んだし、どっぷり二次元を堪能してました!
特に夏に入ってからは小野不由美さんのホラー三昧ですよー。新刊も出ましたしね♪
とはいえホラー好きかと問われると、全くそんな事はなく、「リング」とか「仄暗い水の底で」とか、そういうのは好きでもなんでもないんですが、私の場合、謎解きモノが好きなので、小野不由美さんのホラーは楽しかったです。
元々「黒祠の島」で凄く好きになった作家さんなのですが、あれを読んだ時って他の著書は十二国記と悪霊シリーズくらいしかなかったと記憶しています。
今見たら屍鬼も既に出てたみたいなのですが、このタイトルを目にした記憶がなく…。
十二国記は、当時ファンタジーに興味が薄く、レーベルのイメージからあんな本格的で壮大な物語とも思わず手に取らなかった事が悔やまれます(笑)
ついでに言うと悪霊シリーズも、当時は「悪霊がいっぱい」だの「悪霊がホントにいっぱい」なんてタイトルだったので、子供騙しのお手軽怪談なのかと思い込んで手に取りませんでした。
最近リライトされたのを読んでみたら、物語の語り口こそティーン向けで慣れるまでちょっとイラっとするものの、ネタ的には全く馬鹿にできない内容でした。
流石小野御大という感じで。
全巻読破してから検索したら、このGHシリーズの小野さんご本人の同人誌が国会図書館に収められているとの事だったので、ID申請までしてしまいました。はあはあ。
この夏読んだ中で一番怖かったのは新刊の「残穢」です。
これはもう一冊の新刊「鬼談百景」とリンクしていて、百物語の99話がこちらに収められ、「残穢」を含めて百話となるようにできています。
「鬼談百景」の方は都市伝説とか七不思議系がほとんどで特に怖い訳ではないのに、「残穢」でリンクした話が、「残穢」読んだ後に意味を持ってしまうと途端に薄気味悪くなってきて、読んでる最中は怖いと思わなかった「鬼談百景」も開けなくなるというw
怖いけどこの仕組みが何とも面白いと思いました。
あとはドキュメンタリー形式で進む話調だったので、これが本当なら小野さんが長らく新刊を出されなかった時期こんなことがあったのかーという意味でも面白かったです。ていうか凄い肝の据わった人なんだなあ…というか。
しかし「残穢」は夜道や暗い部屋が怖くてトイレやお風呂に行くのが怖くなるという系ではなく、暗闇どころか真っ昼間の陽光の下でも思い出すと怖くなるので(怖いというよりヒタヒタ薄ら寒い感じ)、怖いの嫌いな人にはお勧めしません。でも怖いの大丈夫な人なら面白いよ!
小野作品で私的にホラー度を並べて行くと
「残穢」+「鬼談百景」>GHシリーズ>緑の我が家 >魔性の子(十二国記番外)>屍鬼>黒祠の島
「東亰異聞」と「過ぎる十七の春」は特に怖くありませんでした。
屍鬼はホラーというより異種族の悲哀を描いた感じなので怖いというより切ない系、黒祠の島はホラーですらなくミステリーです。
キングのは「呪われた町」と「シャイニング」を読みましたが、面白いことは面白いんですが、読むのが疲れる感じです。話は面白いけどキャラクター自体にあまり魅力がないというか…、日本人なのでアメリカ人の感覚に感情移入できないというか?
そして最後に友人が以前面白くてハマってると言っていた「アバタールチューナー」を読んで現在に至ります。
ホラー嫌いな友人たちに小野不由美さんのを進めると皆一様に及び腰になるのに、これは平気みたいですね。これもまともに想像したら結構どギツいと思うけど、それはホラー以上にスプラッターが駄目な私だけでしょうか。
でもスプラッタでも書きようなんだなあというのが実感できました。同じような痛い表現でも綾辻行人の殺人鬼は冒頭の数ページで気持ち悪くなって、以来あの人の本自体読む気が失せたんですが、アバチュの作者のはいずれ他の作品も読んでみたいと思いました。
以下反転で感想を。
アバチュは紛うことなきヒート×サーフの物語でしたね!
最初はヒートって苛烈で怖いだけというか、ドライを装ってる割に暑苦しいという印象でしたが(聖闘士星矢の一輝かと思った、と言ったらヌレさんに笑われた)最後まで読むと、なんといじらしくて可愛い攻めでしょうか。サーフが好きすぎてたまらないんだね。キュンキュン来たよ。
サーフ好き過ぎるといえばゲイルもそんな感じでしたが、あれはカプになるべき感情じゃなく存在を確立するための依存状態…という印象でした。学園ヘヴンにおける七条みたいな。
エンジェルの事が思考に混じり出したあたりからヒーサフ←ゲイルという構図も私の中で薄れていき、ヒートの一人勝ちです。
これでエンジェルが好きになれたらそれはそれで美味しくなったのかもですが……エンジェルには萌えの要素が見つからず;
まあカプはおいといて、物語自体も非常に面白かったです。
キャラクター達の運命を考えると終始切ないの一言に尽きますが。
ただし切ない物語中、たまに出てくるあまりに露骨に艶めいたヒーサフ描写に度々ギクリとします。
特に炎属性のヒートの熱と水属性のサーフの冷気がぶつかり合って湯気を上げてるところ。何故そんだけのことで恥じらうかのように目を逸らすか。ここなんてもう濡れ場にしか思えません。
攻めの下腹の昂りを感じて身を竦ませたら「お前もこんなじゃないか」と言われて恥じらう受けという描写と同義に思えた。
私の脳が腐っているからですか?いいえ、この時点では特にヒーサフと認定していませんでした(キャラクターの選択肢からそうだろうなとは思ってたけど)。
えっと、これ、読者の一方的な妄想だけじゃなくて公式でデキてんの?的な。もう少し慎んでくれても十分だよ?サービス過剰じゃね?(ポカーン)的な。要するに見てるこっちが恥ずかしい。
ゲームはこれからですが楽しみです!
最後になりましたが今年描いたラクガキを数点アップしました。
小説はヌレさんのは少なくて残念です。私の落書きに添えてくれたSSがひとーつ。
追加いつでもお待ちしてます!
あとは私が年末だか年明けだかに書いたクリスマス物。この暑い時期にクリスマスって季節感無視もいいところですが、出来れば続きも書きたいのでNOVELに凛堂コーナーをこそこそ追加してみました。普段はまず増えないと思いますが。